■ 第18回 2008年5月24日掲載

心躍った死海での初浮遊体験

今日の宿泊ホテルはヨルダンでも最高のプライベートビーチを持つ「マリオット・ホテル」。五つ星ホテルである。少し遅めの夕食。例によって果物と野菜で食事をすませ(何だか食べられそうなメニューがない)、明日に備えて就寝。翌朝、まだ5時というのに外がやけに明るい。「こんなに朝が明るいのね」と一言二言。Fさんが「ええっ、私の時計7時半よ。ホテルの時計が遅れている」。大慌てで朝食に。

本日のメーンである「死海」浮遊体験。童心に帰ってうきうきしながらビーチに出ると、もう先発隊が浮いてる。噂に聞く浮遊体験だ。絶対浮くとは言っても何となく不安。Fさんとカメラで証拠写真を撮りっこするために、先ず私が先発。ビーチに早くから出ておられる仲間から「静かに浮かないと、ひっくりかえるよ。うまくバランスをとって」と助言をいただく。

そろりそろりと海水に入る。気温が高いのでぬるい。日本では入水する前に胸に水をかけて徐々に身体を水温に慣らしてから入るのだが、ここでは水温が高く、準備体操も何もしないで海に入って行く。そおっと入って足をあげると少し浮いたが、すぐにバランスを崩してひっくり返ってしまった。少し海水を飲む。辛い、辛い、苦い味だ。もう一度挑戦。今度は注意をしてそおっと足を伸ばして頭を後ろにそらして浮いてみるとうまくいった。が、何となくまだ不安な感じ。恐る恐る両手を横に伸ばして浮遊体験のポーズ。浮いた、浮いた。ビーチのFさんは何枚もシャッターを押して死海での浮遊体験の証拠写真を残してくれた。

今度は交代して私がカメラマン。Fさんもこわごわと水に入って、成功。証拠写真をパチリ。彼女は足に擦り傷があって濃度の濃い海水が傷にしみたなんてものではなかったようだ。ちなみに海水の状態を説明すると、お鍋に砂糖を入れて砂糖水をつくるときのどろどろした状態。濃度が一目瞭然。もやもやの模様をかいている。25年ぶりの水着姿も、恥ずかしさも吹っ飛び、面白い事、面白い事、童心に帰っての浮遊体験に大満足。今度はミネラルたっぷりの泥を身体中にぬり、泥パックに挑戦。待つ事15分(乾く時間)。気分的にも慣れ、不安も無くなったので、今度は水の色がかわっている深いところまで浮いた状態でそろり、そろりと手で水を掻きながら移動。慣れてくると最初の不安は全く無くなり大はしゃぎ。ここで大事な注意がある。この濃度の濃い海水は永く浸かっていると身体から水分が抜け出て脱水症状を起こすそうで、10分が限界とされている。

この浮遊体験は、生まれて63年の今日まで最高のスペシャル体験。嬉しくておおはしゃぎ、興奮を隠せなかった。まさかこの歳で水着を着用しようとは?この船旅に参加お陰と、恥ずかしさよりも初体験の興味が上回ったことに素直に喜んだ。そしてこの興奮をこれも初体験の俳句に表現。「夏空の死海に浮きてあヽ最高」。存分に楽しんだ我々一行は午後2時にホテルをチェックアウトした。
(恭子)