気温は30度を超える。予定通り午前8時にインドのコーチンに着岸。中東というフレーズが異国を感じさせる。比較的治安は良好。港から市街地も歩ける範囲という事で主人は例によって旧友と行動。私は初めての観光地なので一日観光に参加。暑さ防止の為、身体をスッポリ覆って観光バスに乗り込み、教会、寺院、そしてさまざまな食品の並ぶ露店の中を散策。インド航路を発見したバスコ・ダ・ガマを埋葬している聖フランシスコ教会。壊れかけた鉄の門をくぐった先の白い建物は500年位前に建てられた宮殿、当時を伺える壁面で埋め尽くされたダッチ・パレス。その回りにはアンティークショップが軒をなしている。
私の感じたコーチンは汚い町であった。湿気がないので臭いは感じなかったが、お世辞にも綺麗とは言えない。壊れたものは壊れたまま。地べたに商品が置いてあるし、日本では考えられない雰囲気である。
インドと言えば民族衣装サリー。色鮮やかな絹の布を見事に身体に巻きつけて、眼だけを残し、ショールで覆っている。布を巻きつけた身体の線がとてもきれいで、その風貌だけでも神秘的で吸い込まれるよう。深い大きな瞳。男性も女性も眼は本当に大きい。女性の第一印象は包み込むような母のイメージ。優しさの中に強く厳しいものを感じる。
物価はとても安く、ふと入ったお店でトルコブルーのペイズリー模様の絹織物をお土産に購入。700ルピー(17ドル)。1000ルピーから交渉して安くしてくれた。本物の金糸と絹の織物で結構良い買い物だったかも。
昼食は本格的インド料理。ブラック海老のソテー、小海老のチリソースあえ、魚のソテー、生野菜、ピラフにカレーなど盛りだくさん。席は、伝統的宗教舞踊・カタカリダンスの舞台の最前列。食べられそうな食品をお皿に盛って席に着く。一口食べた途端、辛いのなんの…。半端ではない辛さにヒリヒリ。だが、少しずつ食べているうちに慣れてきたのか?結局お皿の中を平らげてしまった。お水をを飲みながら流し込んだ感じかも…。口直しにいただいたソフトクリームがおいしく、おかわりをしたほど。
昼食後、コーチンの風物詩チャイニーズ・フィッシング・ネット見物に浜辺に移動。コーチン独特の漁法とのこと。浜辺にいく隻並んだ光景は周りに溶け込んで落ち着いた雰囲気だった。操業していなくて残念だったけど、夕暮れ時にはボートに乗っての鑑賞コースもあるという。浜辺はけっこう汚れていて、夕暮れ時のスポットが最高という意味が理解できる。薄暗い中に夕日に染まったフィッシング・ネットのシルエットが、回りの汚い部分を覆い隠して夕日に映える色模様が浮かび上がる。自然の成せる技、うまくしたものだ。夕方船に戻り船内レストランで日本人向けのカレーをいただく。食事が少しずつ合わないものが出てきている。(恭子)