■ 第4回 2008年2月2日掲載
お洒落をしてウエルカムパーティーへ
乗船するに当たって、誰もが考える「退屈するのでは?」「船酔いするのでは?」の二項目について、退屈した時のためにとノートパソコンを持ち込む。船酔いは以前本で読んだ「身を逆らわずに波のゆれに任せて歩く」「荒れている時は水面を見ないようにする」を忠実に守る。パソコンを持ち込んだ私はコンセントを捜して自分の居場所を確保した。洋上クルージングが5日間。この間何人と親しくなれるかにかかっているだろう。

日記の記録をしていると、通りがかった人が話しかけてくる。お話し好きの私は結構会話を楽しんだ。コミュニケーションを大事にしようと、持ってきたDVD(主人の仕事・お店の雰囲気など)で自己紹介的なきっかけを作り、しばらくお喋りに夢中になる。パソコンが思わぬ手助けをしてくれて何人かの方と親しくなることができた。少しずつ顔がわかってきて、すれちがうと微笑みあったり、声を掛け合ったりと親しみが増してきた。

乗船2日目の夜、船長主催のウエルカムパーティーが開催。何となく船内があわただしい。みんなきれいに着飾って行き来している。私達も行程に従って、主人は麻のスーツにネクタイ、私はフォーマルに近いロングのスーツを着て、少し照れながらレストランに向かう。若いお嬢さん達4人、そして主人が20年ぶりに再会した笠木さん、私達2人の7人テーブル。食事はフルコースで雑談しながら楽しく会食をする。フォーマルドレスの人、和服の人、和服をリフォームした素敵なドレスの方。この時とばかりにアクセサリーも色とりどり。みんな精一杯のお洒落をして会場に勢揃いした。乗組員も黒のスラックスに白いブレザーとYシャツ、黒い蝶ネクタイといういでたちで紹介された。そしてダンスパーティー(仮面パーティー)へと進んでいった。

パーティーでは80歳の紳士が手作りの仮面をつけて白のスーツに身を包み、緑色のシルクハットをかぶり、ステッキを持ってさっそうと歩いて居られる。とても素敵で人目を引いていた。ここではそれぞれのセンスで着こなし、どんな大胆な事でも人目を引く事が重要。私などは地味だなあ、とこの時点で評価されたように思った。皆さんのおしゃれ上手に感動し、素直に見習おうと思った。夜もふけて少し疲れたので、私達はいつまでも続くパーティー会場を後にしてバーで少しくつろぎ、それぞれのキャビンに戻った。皆、少し興奮気味で船の中は酔いしれていた。これも船旅の楽しい事の一つと言えよう。
(恭子)